抜毛症とは
髪の毛・まつ毛・眉毛など体のあらゆる毛を抜く自傷行為の一種です。
爪や唇を噛むのと同じですね。
また、強迫性障害(同じことを繰り返してしまうこと)とも言われています。
無意識で抜く場合と意識的に抜く場合があり、後者の場合「分かってるなら辞めればいい」と思う方もいるかもしれませんが、自分の意志では辞められないことがほとんどです。
それが抜毛症の怖いところなのです。
抜毛症の症状
毛を抜くことによって、抱えている悩みや不安・緊張を解消しています。
また、抜くだけではなく、抜いた髪を食べたり、内毛根鞘(ないもうこんしょう)を食べるケースが多いです。
※内毛根鞘・・・毛根ついている半透明の塊
髪と一緒に内毛根鞘が抜けてしまうと内毛根鞘を一から作り直さないといけなくなるため、次の髪の毛が生えてくるまで時間がかかったり、毛穴が小さくなります。
毛穴が小さくなると髪の毛が細くなり、細くなった髪の毛を再び抜くことでさらに毛穴が小さくなり、最終的に皮膚化してしまい毛が生えなくなります。
抜く場所は、頭頂部や側頭部など目立つ部位を抜くことが多いです。
また、まつ毛や眉毛がなくなるまで抜き続ける場合もあります。
抜毛症の特徴
10代の女性が発症するケースが多いのが特徴です。
ですが、最近はコロナ禍で行動が制限されたり、リモートワークで他人の目に触れることが少なくなったせいか20代の女性も増加傾向に。
また、男女比率に大きな差はないと言われています。その理由は男性の発症率が低いのではなく、病院を受診する割合が女性の方が多いから。
抜毛症の原因
主な原因はストレス。
たまたま手が引っかかったのをきっかけに、髪が抜けた時の感触が忘れられなくて抜くのが止められなくなったという話もあります。
そのため、誰にでも発症する可能性があるのです。
抜毛症の治療法
自然に治るケースもありますが、私のように長く向き合わなければならないケースも少なくはありません。
改善していくためには、メンタル面のケアと強化。これに限ります。
「そんなの分かっているよ。」
「どうしたらメンタルが強くなるのかを知りたいんだ。」
という声が聞こえてきそうです。なので、私が具体的にどうしているか説明しますね。
キーワードは「セロトニン」です。
セロトニンは別名「幸せホルモン」。
人とのつながりを感じたり、運動をしたり、普段の食事でよく噛むように意識したりすることで分泌されます。
その中でも一番おすすめなのは、30分ランニングです。(長時間する必要はありません)
わたしは、まず週に2回走るところからはじめました。
お薬で治療していく方法もあります(私も何回も試しました)が、このブログを見てくださっているということは、、
「自分でやれることは何かないかな」
「当事者のために何かできることはないかな」
と思っている方だと思うので、自分でできることを紹介していきますね。
私の実体験
私は11歳から17年間髪の毛と眉毛を抜いています。はじめは無意識だったのですが、だんだん意識するようになりました。
15年くらいは「抜いちゃダメなのに、、」と思っても手を止められないことがほとんどでした。
ただ、長年抜毛症と向き合ってきて少しずつコントロールすることができるようになってきました。
根本的な解決として「抜くのをやめる」に越したことはありません。ただ、そんな簡単には止められないんですよね。
安心してほしいのは、髪を抜いても、ハゲても人生なんとかなる。
私は今も抜くのはやめられていないですが、普段はOLをしています。
髪を抜いてしまう私を受け入れてくれて、一緒に生活をしているパートナーがいます。
ありがたいことに、幸せだなと感じる瞬間がいくつもあります。
10年以上脱毛症と向き合ってきて、解決の道は「抜かなくなること」この一つだけではないと感じています。
このブログを通して、あなたなりの解決策を一緒に見つけられたらと思っています。